短歌実作講座 啄木の短歌と比較解説
若山牧水記念文学館館長・伊藤一彦さん講演
- 歌人で若山牧水記念文学館(日向市東郷町)館長の伊藤一彦さんの今年度短歌実作講座が20日、日向市中央公民館で始まり、伊藤さんが「歌の魅力」と題して講演した。
- 伊藤さんは、いずれも人気が高く、実力派の歌人で親友同士でもあったとされる牧水と石川啄木の短歌を比較しながら解説。「牧水は大和言葉を使った近代歌人。『いのち』は連続するものとして使った」と紹介し、「啄木は『いのちなき砂のかなしさ……』と歌っているが、牧水なら砂にも『いのち』を感じたのでは」などと参加者40人に語りかけた。
- 講座は11月まで計4回を予定する。(勝野昭龍)