〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 杢太郎にとって白秋と啄木は気になる存在だった 7/27


[浮雲]


講座 木下杢太郎と白秋・啄木
 - 明治末期における交流を探る - 講師 丸井重孝氏

白秋と啄木は杢太郎にとって生涯気になる存在だったようです。観潮楼歌会・パンの会(啄木の参加は一回のみ)・「スバル」創刊など、まさに疾風怒涛の時代に交流を深めた仲間でした。本講座では白秋にも触れながら、 特に啄木を中心に、明治41年秋以降における杢太郎とのかかわりを探ってみたいと思います。
啄木は明治41年10月3日の観潮楼歌会で初めて杢太郎と出会いました。今まで会ったこともないような 人物の人格や知性に惹かれ接近していきましたが、約半年後、多元的な杢太郎への反発から決別を宣言しました。とはいえ二人の交流は全く途切れてしまったわけではなく、やがて再接近します。「国家と個人」につい て共通した問題意識を持っていたと思われます。後年、杢太郎は「北原白秋君」において「われわれのわかかつた時も/やつぱり楽しかつたな」と回想していますが、この時期に白秋や啄木などと密度の濃い交流をしたことは、杢太郎にとって大きな意味を持っていたに違いありません。
(講師メッセージ)

  • 講師   丸井 重孝氏 (伊東市立木下杢太郎記念館館長)
  • 開催日  7月27日(金) 午後2時~4時
  • 会場   世田谷文学館2階講義室

       東京都世田谷区南烏山 1-10-10

  • 参加費  会員800円 会員以外1000円
  • 申込締切 7月18日(水)必着 (応募者多数の場合は抽選)


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