鹿角きりたんぽ FMニュース
「啄木と樹人の縁でコンサート」 鹿角市
- 歌人、石川啄木と作曲家、小田島樹人のつながりにスポットを当てたコンサートが鹿角市で開かれ、2人と鹿角の縁や、作品のすばらしさがアピールされました。
- 歌集「一握の砂」などで知られる歌人、石川啄木は、作品「鹿角の国を憶ふ歌」で、祖先の血が流れる鹿角へのあこがれと、小坂町に嫁いだ姉に迫った死への嘆きを込めたと言われています。また、童謡「おもちゃのマーチ」などを作曲した小田島樹人は花輪の出身で、旧制盛岡中学で1学年上の啄木と交友があったことが分かっています。そのつながりにスポットを当てたコンサートが、鹿角市の有志たちに企画され、会場には啄木の曾祖母が生まれた毛馬内の寺院「常照寺」が選ばれました。
- 9日に、本堂を埋め尽くすおよそ170人が来場して開かれ、啄木の初恋にちなんだ短歌にメロディーをつけた曲や、樹人が作曲した「山は夕焼け」などが取り上げられ、盛岡市のテノール歌手や、地元のコーラスグループの女性たちが歌いました。また啄木や樹人についての解説もあり、啄木を研究していて、今回のコンサートを企画した尾去沢尾去の村木哲文さんは、これまで明らかになっていない啄木が鹿角を訪れた可能性と、それを樹人が案内したとの見かたを示しました。
(2017-10-09 鹿角きりたんぽ FMニュース)
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