〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 『一握の砂』の深堀りで魅力に迫る 4/25〜9/3

◯ 石川啄木記念館で企画展
一握の砂 “深堀り” 魅力に迫る資料64点

  • 石川啄木記念館(森義真館長)の企画展「啄木と『一握の砂』」が、盛岡市渋民の同館で開かれている。
  • 啄木は東京朝日新聞社の校正係だった1910(明治43)年4月上旬、社会部長の渋川玄耳に新聞に載った歌を褒められ、歌集の出版を思い立った。
  • 歌集名の変更や、全ての歌を三行書きにしたり、表紙の色、紙質などを細かく指示。契約から最終原稿の引き渡しまでの約10日間に約260首もの新作を生み出した。歌集は12月1日に出版された。
  • 企画展では、歌集ができるまでの道のりを5段階に分けてパネルで解説。内容別に5章で構成された歌集の特徴も掘り下げる。渋民や盛岡、北海道時代の「回想歌」が、都会生活の哀歓などを歌った「非回想歌」に挟まれるような形で配置。1首ごとの魅力だけでなく、歌集全体が一つの物語を作り出していると解説する。

(2017-05-26 岩手日報



石川啄木記念館 第7回企画展 4/25〜9/3

「啄木と『一握の砂』」ギャラリートーク 

館長講演会「『一握の砂』ができるまで〜歌集の特徴とともに〜」