イケメンエリートだけれど人間失格? 知られざる日本の文豪たちのダメ男な素顔
- いま文豪ブームがきています。文豪をイケメン化したアニメやゲームの影響で古典文学に興味を持つ若い女性が増えているそうです。
- 文豪というと歴史に名を残した偉人というイメージですが、実際にはどんな人物だったのかご存じでしょうか。『文豪図鑑 完全版 あの文豪の素顔がすべてわかる』(開発社:編集/自由国民社)では、人気イラストレーターによる美麗なイラストと共に、明治・大正・昭和で活躍した50人の文豪のプロフィールと代表作を紹介し、その素顔に迫っています。
- 明治女学校で教鞭を執っていた島崎藤村は、教師でありながら教え子に恋し、辞職。その後、2度の結婚をしながら40歳のときに20歳の姪のこま子を妊娠させてしまいます。谷崎潤一郎と妻・石川千代、同じく文士で友人だった佐藤春夫との三角関係もスキャンダラスです。
- 文豪はお金もなかった〜石川啄木〜 金銭感覚や生活能力が欠如している方も多かったようです。文士を目指した石川啄木の生活は清貧なものだったと言われてきましたが、近年、その貧しさの原因が浪費癖となまけ癖にあったとわかってきました。
- 文豪たちの大半は気むずかし屋で神経質な変わり者でした。そのなかでも睡眠障害や自殺未遂を繰り返していた神経衰弱トップスリーといえば夏目漱石、芥川龍之介、太宰治です。
- しかし彼らは偉人として歴史に名を刻んでやろうというつもりはなく、ただ己の恋や信念を貫いて思うままにそれぞれの人生を謳歌していたのでしょう。そうした世間体を気にしない、人間味にあふれた自由な生き様に私たち現代人は憧れるのかもしれません。(文=愛咲優詩)