◯ 企画展
「一握の砂」背景紹介する 盛岡・啄木記念館 /岩手
- 盛岡市渋民の石川啄木記念館で、企画展「啄木と『一握の砂』」が始まっている。啄木の代表作である歌集「一握の砂」の構成や、完成までの道のりを紹介している。
- 同館によると、日本文学研究者のドナルド・キーンさんは作品を「現代に生きる私たちの心にそのまま響く歌」と評価している。啄木は歌集の編集作業中に、生まれたばかりの長男を亡くした。551首の中、愛児を悼んで最後に8首を追加している。企画展では、子どもの生と死を経験した啄木の様子が、友人に宛てた手紙などからうかがえる。
- また、啄木が函館の小学校に勤めていた時の同僚で、思いを寄せていた女性に送ったはがきや、歌集の初版本なども展示されている。企画展は9月3日まで。【藤井朋子】
(2017-05-12 毎日新聞)
企画展 石川啄木記念館