「啄木祭賞に阿部さん」啄木短歌大会 [岩手日報]
- 第33回啄木祭短歌大会は7日、盛岡市渋民の渋民公民館で開かれ、最高賞の啄木祭賞に盛岡市の阿部一(かつ)さんの「啄木の宿りし家に我が綯(な)ひし注連縄張れば荒壁も映ゆ」が選ばれた。
- 大会には128首の応募があり、約80人が出席した。
○ 盛岡市長賞
「春の日をよろこぶ鴨ら橋脚の水の反照しばしば乱す」盛岡・鈴木八重子
○ 県歌人クラブ賞
「次々と発つ先生を手作りの日の丸振りて吾ら送りし」奥州・阿部スミ子
○ 岩手日報社賞
「こんなにも男前かと父の面(おも)ぢつと見つむる火葬の前夜」奥州・遠藤カオル
○ 朝日新聞社賞
「海嘯に流されしとふ墓成りて春光のなかいもうと納む」盛岡・岡田紘子
(2017-05-10 岩手日報)