風土計 岩手日報
- 今年はガソリン自動車誕生から130年になる。1886年1月29日。この日、ドイツの技術者カール・ベンツが世界で初めて特許を取得した。いわば自動車の誕生日だ。
- それから130年、世界中で11億台以上が走っているという。これほど普及した乗り物の歴史としては意外に短いような気もする。日本は明治19年、石川啄木が生まれた年だ。啄木が生きた時代、日本では何台の自動車が走っていただろう。
- 馬車を引く馬の代わりにエンジンを動力にした形だが、それが乗り物に革命をもたらした。特権階級のものでなく大衆が気軽に乗れるようになった。ただ便利ではあるが、人の命を乗せる以上、あってはならないのが事故だ。
(2016-01-29 岩手日報)
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