〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木ゆかりの「『渋民』の名を残していれば、もっと…」


[ボーイング737機内 照明]


《作品に登場する啄木》
  『全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路』
    松本修  新潮文庫 平成20年


素晴らしき方言

  • 次の日、日沢君のご両親に車で盛岡まで送ってもらった。岩手県は四国全体の八割にも達する広さで、しかも山あいを縫う道が続き、盛岡までは思ったよりはるかに遠かった。途中、石川啄木ゆかりの旧「渋民村」でおいしい蕎麦の昼食をとった。日沢君は、ここが村々の合併によって玉山村となり、「渋民」の名が消えてしまったのを残念がる。
  • 「『渋民』を残していれば、ここを訪れる人ももっと増えただろうに」


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