〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

滑らないお守り 石川啄木「さらさらと握れば…」


[レモンマリーゴールド]


中日新聞(夕刊コラム)
夕歩道

  • 石川啄木が詠んだ砂は「さらさらと握れば指のあひだより落つ」とはかなげだったが、所変われば品変わる。鉄路にまけば、上り坂に挑む機関車の車輪が空転するのを防ぐ心強い助っ人となった。
  • さらに転じて滑り止めのお守りとして、今冬も各地で受験生に配られている。愛知県の半田市鉄道資料館では、展示されている蒸気機関車の中に残っていた現役当時の砂でお守りを作ったそうだ。
  • あすからの大学入試センター試験に全国で五十六万人余が挑む。

(2016-01-15 中日新聞

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