〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

W受賞「短歌甲子園」茨城県立下妻一高


[ツリガネニンジン]


4年ぶり出場 県立下妻一高文芸部 喜びのW受賞「短歌甲子園

  • 盛岡市で今夏開かれた第九回全国高校生短歌大会(短歌甲子園2014)に茨城県立下妻一高の文芸部が四年ぶりに出場、団体戦は目標の決勝トーナメント進出こそ逃したが、話題賞に選ばれた。個人部門では、三年生坂入菜月さんが最高の栄誉の石川啄木賞に。ダブル受賞に部員たちは、「チームワークの結果」と声を弾ませた。
  • 坂入さんが輝いた石川啄木賞は、団体戦個人戦で詠まれた全ての短歌が審査対象。大会全体の中から選考だけに、特別審査員小島ゆかり賞と並び、最大の価値がある。
  • 受賞作は「祖父だつた祖父だつた このただの灰 祖父だつたのだ驚くことに」で、かわいがってくれた祖父の葬儀を詠んだ。「一人の人間が灰になって、無機質になっていく姿。自信を持ってつくった」と坂入さんは説明する。(原田拓哉)

(2014-09-06 東京新聞

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