[ヒマラヤユキノシタ]
函館時代の啄木資料を寄贈 親族から盛岡・記念館へ
- 盛岡市出身の歌人石川啄木が函館時代の同僚で多くの歌のモデルとなった橘智恵子に贈った、署名入りの歌集「一握の砂」など自筆資料4点が17日、生まれ故郷の石川啄木記念館に親族から寄贈された。
- 寄贈されたのは、啄木のサイン入りの詩集「あこがれ」、同歌集「一握の砂」、智恵子さんへ宛てたはがき2通。
- 43年12月に啄木が札幌の智恵子さんに贈った「一握の砂」の「忘れがたき人人二」には、智恵子さんを歌った22首が収められ、裏見返しのはがきには、「(あなたを歌ったことに)気づいてくれるでしょう」と恋心を告白するような言葉が記されていたが、智恵子さんはその部分に紙を貼って隠していたという。
- 6月15日からの企画展「啄木の仄(ほの)かな恋」で一般公開される。