〖 啄木の息 〗

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啄木終焉の地に石碑再建を -文京区小石川


[要望書を手渡す大室精一東京支部長、佐藤勝理事、
飯坂慶一会員(撮影・山田武秋会員)]



[在りし日の石碑 2000年5月 啄木の息管理者撮影]


啄木終焉の地の石碑再建要望書を提出

  • 国際啄木学会東京支部長らが、2月10日、文京区役所に「啄木終焉の地における石碑の再建等についての要望書」を提出した。(以下の要望書は要約したもの)

平成24年2月10日
文京区長 成澤 廣修 様

                    国際啄木学会東京支部長 大室精一


   啄木終焉の地における石碑の再建等についての要望書

  • 拝啓 日頃から文京区の文化財行政にご尽力されておられますことに敬意を表します。
  • 早速ですが、文京区小石川五丁目11−7に所在した、昭和42年建立の石碑(「都旧跡啄木終焉の地」)が撤去されたことで、その再建についての要望でございます。
  • ご存知のように東京都は所有者の宇津木さんが転居されたことで、文化財としての保存すべき土地がなくなり、石碑の再建はできないとの見解を示しています。
  • 石碑「啄木終焉の地」は多くの啄木の文献に紹介されており、啄木愛好者はその存在感に魅了されており、都が旧跡と指定したように歴史的価値を有するものであり、いまも多くの人が現地を訪れています。プレート表示だけでは実感できないものです。是非再考されて、その再建にご尽力いただきたく強く要望します。東京都によれば、石碑は保存されており修復可能ということでした。
  • その一環として、文京区史跡として指定されることも併せてご検討いただきたい。それは所有者が代わり、将来啄木終焉の地としての歴史的・文化的理解がなくなることも懸念されるからです。プレート表示も土地所有者の理解が得られなくなればどうなるか、この面でも我々が危惧していることをご理解いただきたいと思います。

◎ 2009年夏の終焉の地のようす
  啄木文学散歩「喜之床跡と石川啄木終焉の地」