〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木-生活者としてはろくでなし でも愛すべき人間


[つるし飾り]


中央区観光協会オフィシャルブログ

  没後100年----石川啄木
「東海の小島の磯の白砂にわれ泣き濡れて蟹とたはむる」
「砂山の砂に腹這ひ初恋のいたみを遠くおもひ出づる日」
などの歌で知らぬ人のない程有名な明治期の詩人・歌人石川啄木岩手県日戸村(現在の盛岡市玉山区日戸」に曹洞宗住職の長男として明治19年1886年)2月20日に誕生しました。昨年から「国際啄木学会」など関連イベントが始まっていますが、没後100年にあたる今年は縁の地の函館や釧路でもまた沢山の企画があるようです。

昨年上演された「ろくでなし啄木」でも生活者としてはろくでなしの、でも愛すべき人間として啄木が描かれていました。
朝日新聞時代に作った「京橋の滝山町の新聞社灯ともる頃のいそがしさかな」の石碑が朝日新聞社の跡地に立っています。「没後100年」毀誉褒貶甚だしい歌人の短い波乱の人生に思いを馳せてみるのもいかがでしょうか。因みに昨年の「国際啄木学会」のテーマは「新しき明日、新しき啄木」でした。
 

「一握の砂」で給食メニュー

  • 石川啄木(1886-1912)の没後100年(4月13日)を前に22日、盛岡市内の小中学校計43校で、啄木の歌集「一握の砂」に収録された食べ物に関する短歌を基にした給食が出された。啄木はハイカラなものが好きで歌にもパンやハムが登場する。
  • 市栄養士会が考案した今年のメニューは、「新しきサラドの皿の 酢のかをり こころに沁(し)みてかなしき夕」からサラダ、「馬鈴薯ばれいしょ)のうす紫の花に降る 雨を思へり 都の雨に」からジャガイモのスープなどだった。

(2012-02-22 テレビ岩手。2012-02-23 読売新聞、朝日新聞