〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2022-09-16から1日間の記事一覧

病院の窓によりつつ、/いろいろの人の/元気に歩くを眺む。 啄木

ハナニラ 中日春秋 ・明治時代に詩歌に生きた石川啄木は肺結核のため、二十代で夭折(ようせつ)する。没後に出版された歌集『悲しき玩具』の冒頭は次の一首である。 「呼吸(いき)すれば、/胸の中(うち)にて鳴る音あり。/ 凩(こがらし)よりもさびし…