〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2016-01-11から1日間の記事一覧

「こみ合へる電車の隅にちぢこまるゆふべゆふべの我のいとしさ」-石川啄木-

[キンカン] 筆洗 <東京新聞> <こみ合へる電車の隅にちぢこまるゆふべゆふべの我のいとしさ>。石川啄木がこれを詠んだのは二十代半ばか。創作の一方で新聞社で校正係として勤務していた。暮らしのためには働かねばならない。通勤電車の中で「ちぢこまる」…