〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2015-04-13から1日間の記事一覧

「やはらかに柳あをめる北上の」啄木の歌

岩手日報>風土計 「やはらかに柳あをめる北上の」−。石川啄木の歌にあるように、河川敷には柳が多い。春を迎えて芽吹きの緑がまぶしい。 岸辺で目立つのには訳がある。白い綿毛のついた種子「柳絮(りゅうじょ)」を飛ばす初夏は、雪解け水であふれていた川…

石川啄木命日 盛岡市の啄木ゆかりの宝徳寺で法要

4月13日は、詩人・石川啄木の命日。岩手・盛岡市の啄木ゆかりの寺では法要が営まれ、郷土の先人をしのんだ。 石川啄木は、現在の盛岡市玉山区で生まれ、1912年の4月13日、26年の生涯を閉じた。啄木が18歳まで暮らした玉山区渋民の宝徳寺では13日、「啄木忌」…

啄木は宇宙が好きだったか -啄木の命日-

朝日新聞>天声人語 石川啄木は風変わりな問答形式の歌を詠んだ。〈「空あふぎ何をもとむや」「前の世に住みけむ星を忘れたる故」〉。「空を仰いで何を探しているのですか」「前世で住んでいた星を忘れたから、その星を探しているのです」。 22歳でノートに…

明治末の青年たちに対する檄… 松本健一さん

上毛新聞ニュース>三山春秋 きょうは歌人、石川啄木(1886〜1912年)の忌日。少し前、評論「時代閉塞(へいそく)の現状」を読み返したところ、訴える力の強さに思わず傍線を引いた箇所がいくつもあった 。 たとえばこんな言葉だ。〈我々は今最も厳密に、大…

「たわむれに母を背負ひて…」啄木忌

[ハクウンボク] <金口木舌>かけがえのない存在 「たわむれに母を背負ひて そのあまり軽(かろ)きに泣きて 三歩あゆまず」。苦労を掛けた母。ふざけておぶったらその軽さに老いと自分が掛けた苦労を知り、涙をこぼした。石川啄木の有名な歌だ。 放蕩(ほう…