〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

病と貧困に苦しみながら生まれた啄木短歌の名作

春モミジ

2024年4月13日の東京新聞に、啄木忌の記事がありました。

・4月13日は「啄木忌」。26歳で早世した明治時代の歌人・詩人、石川啄木の命日です。啄木短歌の名作の中から、読者の皆さまのお気に入りを紹介してもらいました。(栗原淳)

・名歌集『一握の砂』

 <はたらけど/はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり/ぢつと手を見る>名古屋市の読者

 <友がみなわれよりえらく見ゆる日よ/花を買ひ来て/妻としたしむ>習志野市の読者


◆時代超えて愛される親しみやすさ

 啄木の「一番の魅力は短歌です」と断言するのは、国際啄木学会長も務める池田功・明治大教授。

 「文語を駆使した花鳥風月の歌が主流の時代に、口語調で日常生活に根差した身近な気持ちを詠みました」。時代を超えて愛される親しみやすさが、啄木の短歌にはあるといいます。

 

<月イチ読書会>石川啄木:東京新聞 TOKYO Web