〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の小説「雲は天才である」は意欲的な出発点

ホワイトキャンドル

盛岡タイムス 2024-01-01

啄木追いかけ長野から移住

 盛岡大で小説を研究

・盛岡四高の国語教諭、坂野萌恵さんは、歌人石川啄木を追いかけて、長野県から移住してきた。「短歌が特に好きで、口ずさむと心が軽くなるような、優しさがある」と語る。

・小学校低学年のころ、啄木好きの祖母から啄木の歌を教えてもらった。高校では、ゲームキャラクターとしての啄木にピンときた。

・盛岡大文学部4年生の2022年に、「国際啄木学会秋の大会」で、小説「雲は天才である」についての研究を発表。「失敗作ではなく、意欲的な出発点として見ることができるのではないか」。

・「これからも研究を通して推し活をしていく。力を入れているのは小説の研究で、推し活の先輩たちと一緒に取り組んでいる」と語る。