〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木は一世紀を隔てた私たちにも必死に生きることを教えてくれる---江古田文学

表紙

江古田文学」第114号

  特集・日本実存主義文学

 

はじめに  山下洪文

・私は誰か? そう問うことで、いまの「私」は死ぬ。

・それは自己を殺すことかもしれない。それでも私たちは、本当の自分に出会うため、この問いをやめることができない。

・生と死を賭さない文学など、文学の名に値しない。すべての文学が実存主義文学であるべきだ。だが…………

 

 

目次
「私」への誘い〜実存主義文学論〜

石川啄木 ――あこがれが潰えても  正村真一朗

・本稿は彼の生涯を概観し、そこから私たちが生き、言葉を書きつづけるためのヒントを得ようとするものである。

・啄木は死してなお人に愛され、いまも愛されている。

・啄木は一世紀を隔てた私たちにも、つらく苦しい、思いどおりにならない現実の生活を、必死に生きることを教えてくれている。

・そして、また新たな、生きる力という双葉を、実存から芽生えさせるのだ。

 

江古田文学 | 日本大学芸術学部 文芸学科 

 

江古田文学」第114号

 特集・日本実存主義文学

 価格 1,200円(税込み)

 発売日 2023年12月25日