〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

特別展「鷗外の食」 啄木日記には「御馳走は立派な洋食」との記述あり

多肉植物 寄せ植え

文豪鷗外、何食べた? 当時の家庭料理・店など紹介 文京区立記念館 

 明治、大正期の文豪森鷗外(一八六二〜一九二二年)の食生活に関する資料を展示した特別展が東京都の「文京区立森鷗外記念館」(千駄木一)で開かれている。タイトルは「鷗外の食」で、家庭の食卓や客をもてなした料理、会食や家族で通った店などを紹介。鷗外の食に対する考え方や、当時の日本の食文化がうかがえる。七月九日まで。(浜崎陽介)

  • 家庭の食卓は鷗外の子どもたちの回想から紹介。
  • 来客時の食事については鷗外邸を訪れた詩人石川啄木の日記などを掲示。「御馳走(ごちそう)は立派な洋食」との記述が残る。ロールキャベツのような「キャベツ巻き」をはじめ、ドイツ語のレシピ本の中から西洋料理を妻らに作らせたという。
  • また、関東大震災で焼失した西洋料理の草分け「築地精養軒」など、鷗外が家族と外食した店も紹介。
  • 学芸員の三田良美さんは「ちょうど日本の食文化が大きく変わった時代。食という誰もが親しめるテーマを通じ鷗外を身近に感じてもらえたら」と話す。

(2023-05-10 東京新聞

 

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