短歌のこと
石川啄木の短歌の特徴
石川啄木の短歌の特徴を大きくまとめると3つあります。三行書き、口語体、生活詠と言われる日常的な主題です。
石川啄木の「三行書き」
それまでの短歌は、一行で字空けをせずに書かれるのが一般的でしたが、石川啄木は、自らの短歌を3行に分ける「三行書き」を採用しています。
頬につたふ
なみだのごはず
一握の砂を示しし人を忘れず
ひと夜さに嵐来りて築きたる
この砂山は
何の墓ぞも
改行の箇所はいつも決まっているわけではありませんで、歌の内容によって決められました。
短歌へ口語体を使用
石川啄木の歌は、基本は文語体ですが、口語も多く使われました。この時代には三行書きと同じく画期的な語法の採用でありました。
生活詠ー日常の生活に主題がある歌
生活歌、実際の生活の様子で思いついたものが詠まれています。
(2022-12-21 短歌のこと)