〖 啄木の息 〗

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歴史資料館「土方・啄木浪漫館」は 継続します

函館「土方・啄木浪漫館」入口

 

函館「土方・啄木浪漫館」運営の珍味会社が事業停止

 味の海豊(かいほう) 珍味の製造・販売/歴史資料館の運営

  • タラ、イカカニなどを加工した珍味を販売してきた函館の水産加工会社、味の海豊。本業の傍ら、函館の観光名所でもある歴史資料館「土方・啄木浪漫館」の運営も手がけていた。同社は売り上げ低迷が続き、4月10日をもって事業を停止。
  • 味の海豊(北海道函館市)の佐藤豊社長自ら経緯を語った。「信念と言えば聞こえがいいのかもしれないが、意地というか執念だけで続けてきたところがある。ここ20年、ずっと苦しかった」
  • 近年、借り入れ依存体質に陥っていた同社は2022年3月19日、メインバンクから12億6000万円の一括返済を求められ、事業の継続を断念。4月10日をもって事業を停止した。
  • 自己破産などの法的整理はせず、私的整理を進め、水産加工業はやめるものの同社が運営する歴史資料館「土方・啄木浪漫館」は引き続き営業を続けるという。

(上岡 隆 日経トップリーダー編集部)

(2022-05-31 日経ビジネス

 

函館「土方・啄木浪漫館」運営の珍味会社が事業停止 社長が語る要因:日経ビジネス電子版