〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

与謝野晶子は立待岬にある啄木の墓に参る

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シナヒイラギ

パノラマ地図で与謝野晶子と旅気分 掌かざした「奇抜な大会」とは?

  • コロナ禍だからこそ旅気分を味わって欲しい――。そんな思いの詰まった企画展が堺市堺区のさかい利晶(りしょう)の杜(もり)で開かれている。
  • 企画展のタイトルは「与謝野寛・晶子夫妻の旅」。企画した学芸員矢内一磨さんによると、シベリア鉄道に乗ったことがあるなど旅慣れた晶子が訪れなかった国内の都道府県は高知と沖縄の2県だけ。11人の子育てに明け暮れた晶子にとって、旅は創作活動の糧であり、生活の糧を得る講演活動とも一体化したものだったという。
  • 晶子が旅をした大正時代後半から昭和初期にかけて日本では空前の旅行ブームが起きていたという。当時流行したものに鳥瞰(ちょうかん)図(パノラマ地図)がある。
  • 晶子は1931年5月から6月にかけて北海道を訪れた。函館や札幌を回った後、旭川や層雲峡まで足を伸ばし、立待岬にある石川啄木の墓参りをした。旅先で詠んだ歌とともに、函館と旭川のパノラマ地図を紹介する。

   *企画展は1月23日まで。(井石栄司)

(2021-12-14 朝日新聞

 

パノラマ地図で与謝野晶子と旅気分 掌かざした「奇抜な大会」とは?:朝日新聞デジタル