《 いまだから 》
♬ mapで楽しむ「啄木の足跡めぐり」<13>青森県十和田市 20
十和田湖の「ホテル十和田荘」の入口右手に啄木歌碑がある。「夕雲に丹摺はあせぬ湖ちかき草舎くさはら人しづかなり」
<添碑>に啄木が明治34年7月、中学4年生のとき、学友とともに十和田湖に遊ぶ途中、毛馬内の錦木塚の悲恋の伝説を取材し、かおり高い詩歌を残した。碑の歌の丹摺はその物語の、想うひとの戸口にたてかけた錦木の紅い塗り色のこと(青森啄木会 川崎むつを)。などが刻まれている。
ストリートビューでは、黄色の「十和田荘」看板の右、道路わきの大木の左に隣接して黒っぽく見えるのが啄木歌碑。碑の前にちょうど真横になる形で<添碑>が写っている。
啄木が学友とともに十和田湖に旅行したかどうかは、今なお結論が出ていない。
・参考
『啄木文学碑紀行』浅沼秀政 著 1996年