〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

感染症の肺結核が悪化し 26歳で亡くなった啄木

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ガマズミ

医師のためのお役立ち情報【第45回】

「ワクチン」ができてよかった…感染爆発した「結核」恐怖時代

  • 結核は、結核菌が空気感染することによって広がります。最初は気管支や肺などに感染症が起こり、重症化すると全身の臓器に感染が及び、機能不全に陥って命を落とします。空気感染するため、結核患者を看病する人や家族にも、感染が広がる厄介な病気です。
  • 明治時代には、何人もの著名人が、若くして結核で亡くなっています。その中から、特に有名な著名人をご紹介しましょう。
  • 石川啄木は、「一握の砂」で知られる作家です。岩手県生まれで、盛岡中学を退学して上京し、与謝野鉄幹・晶子夫妻に師事します。その後結核にかかり帰郷したのち、詩集「あこがれ」を発行し、高評価を得ます。故郷で代用教員や新聞記者を務めながら、代表作となる「一握の砂」を発表しました。その後肺結核が悪化し、1912年に26歳で亡くなり、死後「悲しき玩具」が出版されました。
  • ワクチンと治療薬のおかげで、現代では結核の脅威はほとんどなくなりましたが、結核を根絶したわけではありません。今でも、日本国内で毎年2千人以上の人が、結核で亡くなっているので油断は禁物です。(清水 照美)

(2021-08-24 幻冬舎 GOLD ONLINE)

 

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