〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

若き文学青年の活躍!『啄木鳥探偵處(1)』

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ハイビスカス

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石川啄木×金田一京助 若き文学青年が探偵に!? 明治東京の闇を掬いとる探偵録


『啄木鳥探偵處(1)』
(原作:伊井 圭 漫画:南 晋也 キャラクター原案:佐木 郁 監修:東北新社

  • 石川啄木といえば、『一握(いちあく)の砂』に収められた「はたらけどはたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざりぢつと手を見る」の短歌が有名ですが、本人はあちらこちらに借金をしまくり、挙句(あげく)の果てに踏み倒すとんでもない人間だったということも聞いたことがあるのではないでしょうか。
  • 言語学民族学の研究者、金田一京助と啄木の2人は盛岡の出身で非常に親しかったことは、よく知られています。そうしたバックボーンに実在する地名や建物、明治時代の風俗などが混ざり合い、摩訶不思議な世界に連れて行ってくれるのが『啄木鳥探偵處』です。
  • あくまでも啄木と京助が、事件の真相を突き止めるという形をとっています。だからこそ、この時代ならではの情緒と悲哀が感じられる話となっているのです。さてさて、次はどんな事件に挑むのか、啄木と京助の謎解きを期待したいと思います。

(2021-03-14 講談社コミックプラス

 

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