〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「啄木先生をふるさとに」教え子たちの熱意

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サザンカ

石川啄木記念館開館50周年

 「啄木先生をふるさとに」教え子らの熱意

  • 盛岡市出身の詩人石川啄木を顕彰する石川啄木記念館(森義真館長、盛岡市渋民)は今年4月に開館50周年を迎える。全国の啄木愛好者の支援を受け、1970(昭和45)年4月13日の啄木命日に開館。「啄木先生をふるさとに」という啄木の教え子たちの熱意が大きな運動になり、当時全国でも珍しかった文学者個人の記念館としてオープン。戦後の啄木受容史に新しい時代を切り拓(ひら)いた。
  • 2019年2月には啄木生誕・終焉(しゅうえん)の地の縁で、盛岡市と東京都文京区が友好都市提携を結び、玉山地区に新設予定の「道の駅」との連携・施設リニューアルも今後予定されており、より親しまれる施設として期待も高まりそうだ。
  • 現在の石川啄木記念館は、1986年に「石川啄木百年記念館」として建設された2代目の記念館。啄木がかつて、理想の「家」を詩に託した白い洋風の家をイメージした外観で、館内では啄木文学の原点から終焉(しゅうえん)までの啄木の人生を直筆原稿、ノート、日誌の他、遺品、写真パネルなどで紹介している。
  • 現在、展示室では1月19日まで第12回企画展「啄木と文の京(ふみのみやこ)」を開催中。50周年となる2020年度は9月29日から2021年1月17日に50年の歩みを振り返る企画展を開催予定。2020年春には、伊井圭原作のミステリー小説「啄木鳥探偵處(きつつきたんていどころ)」(創元推理文庫刊)のテレビアニメ(制作・東北新社ライデンフィルム、製作・「啄木鳥探偵處」製作委員会)の放送がスタートする予定で、話題になりそうだ。

(2020-01-01 盛岡タイムス)

 

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