[クロマツ]
NHK 北海道 NEWS WEB
“文学の街”釧路の魅力を発信 釧路市中央図書館&釧路文学館
- 歌人の石川啄木、小説家の原田康子さん、直木賞作家の桜木紫乃さん。3人は、ともに釧路にゆかりがある文学者です。そんな文学の町、釧路に3日、新しい図書館と文学館がオープンします。
- 明治の歌人・石川啄木は22歳のとき76日間だけ、釧路に滞在して新聞記者をしていました。「さいはての駅に下り立ち雪あかりさびしき町にあゆみ入りにき」啄木は釧路を詠んだ作品をたくさん残しました。今でも、市内にはこうした歌碑が25個残っています。
- 「高台から見降すと下町には明りがともっていた」。 原田康子さんのデビュー作「挽歌」の一節です。中心街を見渡せる高台の公園には記念碑があり、原田さんはこのあたりで作品の構想を練っていたかもしれません。
- 釧路駅近くにできた図書館。およそ30万冊の蔵書を誇ります。自然に関する本も充実。子ども向けの棚は地元のカラマツも使っています。併設の文学館には釧路ゆかりの11人の作家の資料およそ150点が展示されています。
- 図書館には新たに設けられた部屋があります。それは対面朗読室。耳で聞いて、文学を感じてもらう部屋です。市内の朗読サークルのみなさんがボランティアで朗読してくれます。予約制で、好きな本を読んでもらえ、目の見えない人や、高齢者から小さな子どもまで文学に親しめます。
- 釧路文学館と釧路市中央図書館はJR釧路駅から歩いて5分ほどの場所にあるので観光客にもおすすめです。
(2018-02-02 NHK 北海道 NEWS WEB)
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