[ミツマタ]
生まれ変わった上野駅
- 昨年から今年にかけて、国立西洋美術館の世界遺産登録やジャイアントパンダ「シャンシャン」の誕生など何かと話題の多かった東京・上野。
- 勝手な思い込みかもしれないが、名物には事欠かないけれどなんとなく垢抜けない雰囲気があると思ってきた。<ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく>(石川啄木)。東北方面からの玄関口としての長い歴史などが街のイメージに影響しているのだろうか。
- その上野が生まれ変わりつつある。日本で最初の地下鉄が走ったのは浅草―上野だが、その地下鉄最古参の駅には現在、銀座線、日比谷線の東京メトロ2路線が乗り入れている。このホーム・コンコースの改装がこのほど完了し、「美術館空間」をコンセプトに生まれ変わった。銀座線は「古き良き重厚な造り」、日比谷線は「現代的でモダン」と美術館空間という同じコンセプトの中でもデザイン性の差異がある。これがあの上野駅?と驚く人は多いにちがいない。
(2017-12-27 化学工業日報)
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