〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「神童」と騒がれ多彩に活躍した啄木 -岩手日報>風土計-

  • きょうは石川啄木生誕130年。幼い頃から「神童」と騒がれた人物は多彩に活躍、劇的な26年の人生を送った。
  • 啄木も楽しんだ文士劇。現在国内唯一の盛岡文士劇が来年東京公演を行うという。演劇文化発信に期待したい。ところで、昨年の出し物「源氏物語」のクライマックスでこんなセリフがあった。「お前のようないやしい下司下郎(げすげろう)に…」。時代劇やドラマで耳にすることもあるこの言葉。最近は週刊誌で「ゲス」の文字を目にする。
  • この一件はどうなのだろう。失態が続く国会の新たな火種。オバマ米大統領に対し人種差別と受け取られかねない発言があった。「言葉足らずだった」との議員の釈明内容は「げすの後知恵」と言われても仕方があるまい。
  • 金銭授受の問題もあった。「人といふ人のこころに/一人づつ囚人がゐて/うめくかなしさ」(啄木)。昔からの宿命なのか−。

(2016-02-20 岩手日報>風土計)

──────────────────────────────