〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

 文化継承と情報発信 啄木記念館と歴史民俗資料館


[ウメ]


啄木記念館 歴史民俗資料館 一体で建設方針

  • 第4回玉山歴史民俗資料館建設方針検討会は10日、盛岡市玉山区の玉山総合事務所で開かれ、盛岡市教育委員会が玉山歴史民俗資料館・石川啄木記念館の建設方針案を示した。両館は、同市玉山区渋民の石川啄木記念館前駐車場に一体的な整備を予定。2017年度に基本計画を策定し、2019年度に着工、隣接地に整備を予定する道の駅と同じく2021年度の供用開始を目指す。
  • 新施設は、玉山区の歴史や文化を後世に引き継ぐ拠点および玉山区内の観光などの情報発信拠点として、玉山地域の特性を踏まえた新たな歴史民俗資料館と石川啄木について資料収集や調査研究を行い、さらに啄木の文学や新しい魅力などを広く発信する目的で石川啄木記念館の機能を有した施設を整備する。新市建設計画での事業費は約8億円を見込む。
  • 市では、道の駅や玉山歴史民俗資料館・石川啄木記念館が隣接エリアに整備されることから、施設群が相乗効果を発揮できるよう、郷土の歌人である石川啄木を核として多面的に連携した仮称啄木の里づくりとしてエリア全体の整備方針や連携方針の検討も進める。
  • 石川啄木記念館は、1970年に開館し、1986年に新館を建設。現在使用されている新館の延べ床面積は564平方メートルで、図書の閲覧や収蔵に使う十分なスペースを有しているとは言えず、啄木に関する研究書や雑誌等の関連図書の収集についても研究や情報発信を行う上で十分とは言えない現状。

(2016-02-11 盛岡タイムス)

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