〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木の姉がオルガンを弾いていた教会


[ヤブラン]


<サタデープラス>
“マッサン巡り”「北海道編」前に聖地巡礼

  • 視聴率も好調のNHK連続テレビ小説「マッサン」で、注目されるのが北海道余市町小樽市。主人公の「マッサン」と「エリー」のモデルでニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝さんとリタさん夫妻が亡くなるまで生活を営み、来年1月5日から放送が始まる「北海道編」の舞台となる。今回は、地元の小樽商科大に通う女子大生・荒谷沙織さんと“マッサン巡り”の旅に出かけた。(樋口 智城)
  • 「40年代、余市町に外国人はリタさん一人だけ。だから、(外国人が住んでいた)隣町の小樽や札幌に遊びによく行っていたんです」。こう話すのは、小樽商科大の高野宏康教授。放送をきっかけに、地元を盛り上げようと、竹鶴家の文献・資料をかき集めた。いまや屈指の「マッサン研究家」といってもいい。
  • 小樽行きは、イギリス国教会系の教会・小樽聖公会祈りをささげるためでもあった。ちなみにこの聖公会、明治期には詩人・石川啄木の姉がオルガンを弾いていたのだという。リタさんが61年に亡くなったあと、マッサンも自らも死期が近づいた79年に洗礼を受けている。

(2014-10-18 スポーツ報知)

────────────────────────────────────