〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

仙台「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」6/29まで


[イヌムギ]


「人間」啄木に迫る 遺稿など230点展示 仙台文学館

  • 歌集「一握の砂」などで知られる岩手県渋民村(現盛岡市玉山区)出身の歌人石川啄木の資料を集めた「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」が、仙台市青葉区仙台文学館で開かれている。開館15年を記念した特別展。作品や素顔を伝える遺稿など230点の展示を通して、啄木の生涯を多面的に浮かび上がらせている。
  • 盛岡中学時代の試験の答案や学友への書簡などからは、文学に熱中して成績が低迷する一方、友に向けてあふれるように言葉を紡ぐ感性豊かな少年像がうかがえる。
  • 歌稿ノート「暇ナ時」には、1908年に森鴎外宅の観潮楼歌会で詠んだ歌など652首が記載されている。行間の書き込みからは、推敲(すいこう)や歌の取捨選択を重ねたことが分かる。
  • 6月29日まで。

(2014-05-27 河北新報

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