- 東日本大震災の津波によって、多くの文化財が流失した。復元や整理などが行われているが、その被害は今なお大きな痛手となっている。
- 高田松原には、岩手県出身の歌人・石川啄木の歌碑も建てられていたが、津波によって流された。碑には「いのちなき砂のかなしさよ/さらさらと/握れば指のあひだより落つ」という歌が刻まれていた。
- 啄木の歌碑は、これまで2度流出している。1960年のチリ地震の津波と東日本大震災によるもので、啄木の流浪に満ちた生涯を象徴するような出来事だ。
- 啄木は歌や詩、小説などで才能を発揮したが、借金苦と貧乏に悩まされ、明治45(1912)年のきょう、26歳の若さで亡くなっている。
(2014-04-13 世界日報社>上昇気流)