〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

偉人から学ぶ「こころよく 我にはたらく 仕事あれ…」


[ナンテン]


東北と学生の2年半、復興支援で気付いた家族の優しさ

  • 大学生にとって東日本大震災とは何だったのか。岩手県一関市出身で、復興地でのコミュニティースペースづくりや東北産食品の販促活動などを行う地域支縁団体ARCH(アーチ)代表の佐藤柊平さん(明治大学農学部4年)は、「東北支援を通じて、故郷を考えるきっかけになった」と話す。震災発生から2年半が経過した今、東北が学生に与えた影響を考える。(オルタナS副編集長=池田真隆)
  • 6日、明治大学リバティタワーNPO法人桜ライン311の活動報告会が行われ、ゲスト講演者の佐藤柊平さんが登壇した。震災発生1週間後から現地での緊急支援活動を行った。
  • 偉人から学ぶ、復興の考え  今後の復興支援活動に必要な要素として、石川啄木、国分謙吉、後藤新平の言葉を引用した。この3人が語った言葉こそが、これからの復興に不可欠な考え方であり、大事な気概であると佐藤さんは断言する。
    • 石川啄木「こころよく 我にはたらく 仕事あれ それを仕遂げて 死なむと思う」
    • 国分謙吉(岩手県知事 1947〜1955)「岩手は独立する。もう中央の言うことは聞かない」
    • 後藤新平「復興はいたずらに一都市の形体回復の問題に非らずして、実に帝国の発展、国民生活改善の根基を形成するにあり。震災は理想的帝都建設の為の絶好の機会なり。躊躇逡巡、この機会を逸せんか、国家永遠の悔を胎するに至るべし」

(2013-10-08 「オルタナ」ビジネスマガジン)