京機短信(京都大学機械系工学会)No.199 2013.01.20
「啄木の教育論」 成瀬 淳
1 啄木の教育論
- 2011年3月11日に発生した東日本大震災は、阪神・淡路大震災を上回る戦後最大の災害となり、東北地方を中心とした地域で大きな被害が出ました。
- この禍によって重要な産業を支えている各種部品供給事業などの活動も止まり内外の製造業にも大きな影響を与えましたが、このことはこの地域における各種の製造業の存在を我々に再認識させることになりました。
- 私は震災 1 年後の当地を訪ね、盛岡が輩出した多くの偉人の足跡を見て、それが事実であることを確認いたしました。
- 新渡戸稲造、原敬、米内光政、金田一京助、石川啄木といった盛岡が生んだ偉人の中でも、石川啄木は渋民尋常小学校代用教員として、「余は日本一の代 用教員である」という自負心をもって教育に当たったということです。
2 学生諸君へ伝えたいこと