〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

《解答》武蔵大学入試問題


[ゼフィランサス]


《前回の解答》
武蔵大学 人文・経済 平成13年
 俵万智 「『石川啄木詩集 あこがれ』解説」

◎ 解答
啄木が取り組んだものに、短歌と詩と小説がある。小説は、力が入り過ぎて失敗した。短歌は、その力を抜いて作ったので、魅力的である。力が入るとは、( 才能 )を読者に見せつけるようなことであり、力を入れ過ぎた作品は、読者を( 感心 )させはしても、( 感動 )させはしない。
右の点では啄木の詩は( 小説 )に似ている。しかし、そうでない詩もある。( 『呼子と口笛』 )のものである。( 短歌 )をふんだんに作った延長で作ったからである。