- 歌集「一握の砂」などで親しまれている石川啄木の死去から100年がたつ今年、出生地の盛岡市を中心に各地でイベントや特別展が相次いで開かれる。望郷の念を抱きながら、26歳の若さで逝った歌人の魅力に迫る企画が目白押しだ。
- 盛岡市が加わる記念事業実行委員会は6月2日、記念フォーラムを市内で開く。
- 岩手県陸前高田市の名勝・高田松原で津波に唯一耐えた「奇跡の一本松」の近くにあり、啄木の代表作の一つを刻んだ歌碑も津波で流されたため、実行委は記念碑を建てようと募金を開始。来年2月の完成を目指す。
- 故郷を出た啄木が約1年間転々とした北海道では、函館市文学館が企画展「石川啄木の終焉と妻節子」(10月10日まで)を開く。
- 甲府市の山梨県立文学館は4月28日から約2カ月間、「石川啄木愛と悲しみの歌」と題し、直筆の手紙や原稿を展示。
- 盛岡市の石川啄木記念館も「啄木からのメッセージ」「啄木と節子のモダニズム」を相次いで開催。〔共同〕
(2012-04-14 日経新聞)