〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

潮流

  • 戦前のプロレタリア文学作家、日本共産党員だった小林多喜二特高警察に捕まり虐殺されたのは1933年2月20日です。薄曇りの寒い日だったといいます。
  • 多喜二が4歳だった1907年末、一家は秋田から小樽に移住しました。当時、石川啄木もこの町で暮らしていました。新聞編集の仕事に挫折した後、社会主義に関する演説会に参加し、感動を日記にしるしています。
  • 「こころよく/我にはたらく仕事あれ/それを仕遂げて死なむと思ふ」。小樽公園にある碑に刻まれた啄木の歌です。命がけでできる仕事を求める思いが痛いほどです。

(2012-02-20 しんぶん赤旗>潮流)