〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

多喜二と啄木の同時代性に着目 釧路で語るつどい

  • 北海道にゆかりのある作家、小林多喜二の生涯やその著作を紹介する「2011年小林多喜二を語るつどい」が19日、釧路市内で開かれた。多喜二の命日に当たる2月20日を記念して、毎年実施している。
  • 講演で、国際啄木学会北海道支部長の北畠立朴氏は、啄木が小樽で社会主義演説会に参加し、大逆事件に衝撃を受けて、評論「時代閉塞の現状」を執筆。社会主義思想に接近したことなどを説明したうえで、「啄木と多喜二は同時代を生きた歌人と小説家として、思想的に相通じるものがあった」と述べた。

(2011-02-21 釧路新聞