【シャコバサボテン】
三枝昂之氏が現代短歌大賞
啄木の多面的な世界を評論
- 歌人の三枝昂之さんが昨年12月、評論「啄木―ふるさとの空遠みかも」(本阿弥書店)と過去の全業績によって現代短歌大賞を受賞した。
- 三枝さんは授賞式の席上、与謝野晶子に代表される明治30年代の短歌を「若者の歌」と規定した上で、明治40年代に啄木が家族や生活苦などを詠む「中年の歌」へと世界を広げた点を指摘。
- その上で「近代以降、短歌百年の歴史にとって、この“中年”を意識した啄木の存在はとても大きいのではないか」と述べた。
(2010-01-18 読売新聞>本よみうり堂>出版トピック)