【ベニミツマタ】
「その後のツレがうつになりまして。」
- 細川 貂々 著 幻冬舎
- 2007年 1,155円
うつと闘った夫婦の日々を描いた漫画「ツレがうつになりまして。」の続編。
トップページでツレの「元気なとき」「うつのとき」を描き分けている。それが分かりやすい。マンガの持つ力だろう。文字面でどんなに表しても絵のひとつには敵わない。
うつ病を乗り切る秘訣としての「あ・と・で」は、いい言葉だ。
「あ」焦らない。
「と」特別扱いしない。アタリマエのうつ病患者だ。
「で」できることとできないことを、見分ける。
別に病気でなくても、だれでも生きていくのに役立つ言葉だと思う。
ある調査結果では日本人の14〜15人に1人が生涯で1度はうつ病にかかるとのこと。
私は今、ウツではない(らしい)。でも可能性は誰にもある。ところどころに登場するカワイイ(!)イグアナの姿にもホッとする。だんだん快方に向かうツレさんを見ていると、サクセスストーリーを読んでいるようだ。