【マンサク・ダイアナ】
【『一握の砂』を朝日文庫版で読む 近藤典彦】
ブログは、最高傑作『一握の砂』のテキストを繰りながら快調に進む。
現在は、ここ。
ひと塊の土に涎し
泣く母の肖顔つくりぬ
かなしくもあるか
息子啄木を生涯溺愛した母。息子は母の似顔を砂で造り、「自分を情けないとも思」っている。母と子の深い関係を解き明かす。
いのちなき砂のかなしさよ
さらさらと
握れば指のあひだより落つ
この歌は、その1、その2、その3まであり、幸徳秋水の事件、杜甫の詩の感覚、ペルシアのオマル・ハイヤームの四行詩、読者読みとして湯川秀樹博士の「深い美しい独創的な読み方」などを紹介している。
ていねいに贅沢に大河のようにゆったりと、私たちを啄木の住む世界へ連れて行ってくれる。
超一流の啄木研究者と一緒に
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『一握の砂』を朝日文庫版で読む 近藤典彦