『ハッピーフライト』
羽田発ホノルル行きの飛行機が、バードストライクでピトー管を破損した。再び羽田に引き返すことになるが……。
パニック映画ではあるが、航空機一機を安全飛行させるために関わる多くの人々を描いている。パイロット、CA、オペレーション・ディレクター、グランドスタッフ、管制官、整備士、バードパトロール…。
鬼上司、部下、窓際族、新人、絡み合った組織と人間関係とが、「一機を安全に飛行させる」という命題に練り上げられていく。
田辺誠一さんの実の姿は知らないが、「本人そのままじゃないの?」と思わせる演技、綾瀬はるかさんのドジっぷり、田畑智子さんの明るいキャラクター、寺島しのぶ・時任三郎さんの安定感ある存在(安心して飛行機に乗れそう)。
「飛行機に400年毎日乗って、1回墜落に遭う」確率なんだそうだ。しかし、映画館の座席は飛行機の環境に近い。画面があまりに揺れて思わず肘掛けを掴んでしまった。