2007-08-26 レンタル家族(?)「母恋旅烏」 映画 読書 【ネジバナ】 「母恋旅烏」 荻原浩 著 新潮文庫 2006年 705円 元芸人一家が、親父の始めた「レンタル家族派遣業」に振り回される。 17歳の次男が「ぼく」という一人称で登場し、語り手となる。母さん、兄ちゃん、姉ちゃんとその赤ちゃん、それぞれが訳ありで魅力的な人物。レンタルを依頼した人と、“依頼されたように演ずる家族”とのやりとりの妙。このあたりは何度も読み直した。 ある家族の崩壊を描いているが、真面目に家族のありかたも問うている。 人を愛するとは、暮らしとは、家族とは………煮詰まってしまったときにおススメの本だ。