<金口木舌>貧困に向き合う 琉球新報
- 石川啄木の「一握の砂」の代表歌の一つ。「はたらけど/はたらけど猶(なお)/わが生活(くらし)/楽にならざり/ぢつと手を見る」。今で言えば、ワーキングプアと呼ばれる人たちの心境か。
- 人の暮らしには形態や質的な違いがありこそすれ、いつの時代も貧困がある。
- 厚生労働省は、6月末時点の生活保護世帯数が最高を更新したと発表した。全国で162万5941世帯。県内は2万6221世帯で、そのうち那覇市が8998世帯、次いで沖縄市が3687世帯と続く。
- 「下流転落」なる言葉に恐れをなす人も多い。「貧ほど悲しき事はなし」という。貧困者だけの問題とせず、向き合うことで不安社会から安心社会に脱する処方箋は得られよう。
(2015-09-08 琉球新報)
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