[マンリョウ]
「石川くん」枡野浩一が挑む
日本を代表する歌人石川啄木の短歌を、枡野浩一が現代語訳。
歌の意味と、ひととなりに迫る。
その膝に枕しつつも
我がこころ
思ひしはみな我のことなり 石川啄木
ひざまくらしてもらいつつ
俺がふと考えるのは
自分のことだ 枡野浩一
- 「コント」 啄木は女癖が悪い?
枡野 金田一先輩に金を借りては女の子のいる店に遊びにいってイチャイチャ。
石川 なんでボクの女性関係的なことにグイグイくるの。
枡野 自分で書いてたよ、ローマ字日記に。
石川 アレ、あんの? 「死んだら焼いて」ってお願いしたのに。枡野くんだって、バツイチじゃないの。ボクは離婚してないんだよ。なんで離婚したの。
枡野 それはね、すべての結婚は離婚につながるの。
石川 待て待て待て待て! ここにいる大人すべてが、そうではないと思っている!
枡野 石川くんて「キス」ってことばを短歌につかうの早かったよね。
石川 ONE LITTLE KISS ♪ なんて小沢健二が後に歌うくらいの。キスはね、そこからすべてが始まるくらいのことがありますから。
- 企画者に聞く 放送作家 ゴウヒデキ
ローマ字日記に多く書かれているのは、友だちの悪口。「いいな」と思うのは、啄木は小説が書きたくて原稿用紙に向かうが、飽きるのか、エッチな小説を書き写して徹夜した話を書いている。そういうところ「あっ、いいな!」って思う。完全な人よりも「だらしないな!」「あっ、いいな!」って思う。
これからの放送予定 放送局:NHK Eテレ
• 2013年3月1日 0:30~0:55(2月28日の深夜)この回で2月期は終了