〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

石川くんて「キス」ってことばを短歌につかうの早かったよね。 青山ワンセグ開発 2/22

[マンリョウ]


2月22日放送分 NHK Eテレ青山ワンセグ開発

 「石川くん」枡野浩一が挑む
  日本を代表する歌人石川啄木の短歌を、枡野浩一が現代語訳。
  歌の意味と、ひととなりに迫る。



   その膝に枕しつつも
   我がこころ
   思ひしはみな我のことなり   石川啄木


   ひざまくらしてもらいつつ
   俺がふと考えるのは
   自分のことだ         枡野浩一

  • 「コント」 啄木は女癖が悪い?

枡野 金田一先輩に金を借りては女の子のいる店に遊びにいってイチャイチャ。
石川 なんでボクの女性関係的なことにグイグイくるの。
枡野 自分で書いてたよ、ローマ字日記に。
石川 アレ、あんの? 「死んだら焼いて」ってお願いしたのに。枡野くんだって、バツイチじゃないの。ボクは離婚してないんだよ。なんで離婚したの。
枡野 それはね、すべての結婚は離婚につながるの。
石川 待て待て待て待て! ここにいる大人すべてが、そうではないと思っている!
枡野 石川くんて「キス」ってことばを短歌につかうの早かったよね。
石川 ONE LITTLE KISS ♪ なんて小沢健二が後に歌うくらいの。キスはね、そこからすべてが始まるくらいのことがありますから。

ローマ字日記に多く書かれているのは、友だちの悪口。「いいな」と思うのは、啄木は小説が書きたくて原稿用紙に向かうが、飽きるのか、エッチな小説を書き写して徹夜した話を書いている。そういうところ「あっ、いいな!」って思う。完全な人よりも「だらしないな!」「あっ、いいな!」って思う。


これからの放送予定 放送局:NHK Eテレ
• 2013年3月1日 0:30~0:55(2月28日の深夜)この回で2月期は終了

若き日の啄木がよく散策した盛岡天満宮

岩手日報>風土計 2013-02-25
学問の神様として知られる菅原道真(菅公)が死去したのは、平安時代中期の903(延喜3)年2月25日。右大臣時代に政略で左遷され、福岡県の大宰府で生涯を閉じた。

  • 「東風(こち)吹かば匂(にお)ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」は、京都を離れる際に詠んだ和歌。
  • 若き日の石川啄木がよく散策した盛岡市の盛岡天満宮は、命日に盛岡菅公会員が月次祭(つきなみさい)を開き慰霊する。
  • 今の盛りは受験シーズンを迎えて合格祈願だ。参拝客を参道で出迎える一対の狛犬(こまいぬ)が静かなブームになっている。1903(明治36)年に病気平癒祈願がかなった住民が自ら彫り奉納したと伝えられ、啄木が親しみを込めて「石馬」と呼んだ短歌2首が台座に刻まれている。

(2013-02-25 岩手日報>風土計)