〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

若き日の啄木がよく散策した盛岡天満宮

岩手日報>風土計 2013-02-25
学問の神様として知られる菅原道真(菅公)が死去したのは、平安時代中期の903(延喜3)年2月25日。右大臣時代に政略で左遷され、福岡県の大宰府で生涯を閉じた。

  • 「東風(こち)吹かば匂(にお)ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」は、京都を離れる際に詠んだ和歌。
  • 若き日の石川啄木がよく散策した盛岡市の盛岡天満宮は、命日に盛岡菅公会員が月次祭(つきなみさい)を開き慰霊する。
  • 今の盛りは受験シーズンを迎えて合格祈願だ。参拝客を参道で出迎える一対の狛犬(こまいぬ)が静かなブームになっている。1903(明治36)年に病気平癒祈願がかなった住民が自ら彫り奉納したと伝えられ、啄木が親しみを込めて「石馬」と呼んだ短歌2首が台座に刻まれている。

(2013-02-25 岩手日報>風土計)