〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

しんとして幅廣き街の 秋の夜の… 啄木


[空]


 京都新聞 凡語 
トウモロコシの秋 

  • あるときは焼き肉の網の上に、スープにサラダに。あるいは飼料として牛に与え、絞って油に、粉にして麺や菓子にもなる。トウモロコシほど変幻自在な穀物、野菜はない。札幌市の大通公園で今の季節、とうきびワゴンが風物詩となる。
  • < しんとして幅廣(ひろ)き街の 秋の夜の 玉蜀黍(とうもろこし)の焼くるにほひよ >。石川啄木は1907(明治40)年、こう詠んでいる。ワゴンは今年も店開きして、しょうゆ味のタレが焦げる香りが訪れる人々を引き寄せているそうだ。

(2012-08-29 京都新聞

函館市文学館の竹原さん出版 啄木の「函館」

  • 函館市文学館の説明員竹原三哉(みつや)さんが、啄木と妻の節子らのゆかりの地の案内と、これまで書きためた石川啄木に関する小論文をまとめた書籍「啄木の函館―実に美しき海区なり―」(紅書房)を自費出版した。竹原さんは「函館で過ごした132日間は人生最良の時間。暮らしぶりや文学仲間との交流に迫ることができた」と話している。
  • 竹原さんは2002年に教員を定年退職後、同年4月からボランティア組織「つくしの会」メンバーとして同館で説明員を務めている。
  • 価格は、2000円。函館市文学館や函館山ロープウェイ山麓駅、スクールカドワキで取り扱っている。問い合わせは同館へ(電話 0138・22・9014)。

(2012-08-28 北海道新聞
(2012-08-30 北海道ニュースリンク>函館新聞